町田まいにち

30代、仕事を辞めました。実家を出ました。

友だちが宗教勧誘してきたときの話をします。

こんばんは、町田です。

 

かの有名なはてなブロガー、ハルオサンさん(警察官クビになってからブログ)の記事を読んでいて思い出したので書きます。

 

ハルオサンさんの昔話。SNSで知り合った人と鍋を囲んで宅飲み、だったんだけどネットワークビジネスの勧誘が始まって、しかし実はハルオサンさんは勧誘されるって知りつつも友だちがほしくてそこに行っていていて、「ビジネスはやらないけど友だちでいて!」と勇気を出して言い、その結果笑顔で了承してもらい…、案の定その後二度と誘われなかったという。

ざっくり要約してしまいました。

 (ハルオサンにはさんを付けるべきか否か…。どこまで名前なのかよくわかりません、すみません。さかなクンさん的な。)

 

わたしはそういえばネットワークビジネスに誘われたことはないし、誘われなくていいんですが、いやでもちょっとだけ誘われてみたい気もします興味本位で…、とここまで書いてさらに思い出したことがありました。

 

若い頃にエステの勧誘が流行った時期があって行ってた!

あとなんか下着の販売も友だちがトラブってた!

ついでに大人になってからは投資がどうのっていう勧誘が身近にあった!

 

意外とあった…。 

洗剤とか調理器具のメジャーそうなやつは我が身に起きたことがないですが(あ、親にはあった)、なんかちまちました勧誘ならわりとあったことを芋づる式に思い出しました。これね、ほんと友だちなくすので、もしくは一生言われるので、特にカモとして狙われやすい20代前半の方は気をつけたほうがいいです。関係ないけど気軽に保険屋さんになるのも、同じ結果になるケースをいくつか見たのでよく考えてからにしたほうがいいです。

なんにせよ自分のカネのために友だち使おうとすると、友だちなくすよってことです。

 

これはまたまとめて書くとして、今日はとりあえず宗教の話をします。

カネのためじゃないから厄介なんですよね宗教。

 

当時、わたしはまさに20代前半でした。働き出して間もなかった頃だったかと思います。そのとき、ちょうど高校の全体の同窓会があって、そこで再会したのがAちゃんでした。

 

Aちゃんはわたしたちの学年の同窓会委員?とかいうものだったらしく、全体の会の後で行う、わたしたちの学年だけの2次会を仕切る役もしていました。メールがまわってくるかなにかして、わたしを含め、2次会だけですが数十人出ていたと思います。

で、わたしは久しぶりに会ったAちゃんと喋ったり、そんなに知らなかった子とも確か適当に喋ってたんじゃないかなと思います(うろ覚え)。

 

高校の頃のAちゃんとわたし。

クラスが一緒でした。わたしを含む3人と、AちゃんとBちゃんのコンビがいて、大勢で集まるときはなんとなく5人になったり…という感じでした。Bちゃんはあんまり学校に来ない時期があったからAちゃんはひとりでいることもあって、Bちゃんしょうがないねーとかわたしたちは笑ってて、でもAちゃんは心配してて、そう、Aちゃんはすごくいい子でした。

Aちゃんは誰にでもにこにこ、授業中にうとうとしちゃうこともあるけど優しい、いい子。Bちゃんがいなかったりして、たぶんそのせいでAちゃんに迷惑かけてたりもしたんだけどAちゃんは怒ることもなくて、わたしたちはAちゃんはほんとに聖人君子だってふざけて言ったりしていたものです。

 

そのAちゃんから同窓会後、またごはんでも行こうと誘われて、断る理由は特にありませんでした。連絡を取り合って、約束して待ち合わせたのはきれいな2階建てのカフェ。ふつうに近況とか話していた…のかな…あんまり覚えてないんですけど、とりあえず序盤はけっこう違和感ない会話をしてました。

でも、途中。

 

「〇〇(わたし)ちゃんはさ、ついてないなーって思うこととかある?」

 

Aちゃんがさりげなく言いました。

ここまで読んでいただいていたらもうおわかりかと思いますが、そう、前フリが始まったのです。

しかし、わたしは何も考えずに答えました。

 

「あー、わたしわりと運がいいんだよね!」

 

…のびのびした20代だったのです。

Aちゃんは、そ、そう?というリアクションでした。ごめんよ。

まあでも、そんなことでへこたれるAちゃんではありません。なぜなら、善意で動いているから。

 

Aちゃんは、ついてないこととかがあって、とかの自分の話の後、おばあちゃんが病気で入院していた話をしてくれました。

病状はあまりよくなくて、生きるか死ぬかという感じだったそうです。手術の日、Aちゃんはおばあちゃんを心配して、とにかく何か神様にお願いしようと、前から知っていたお経を部屋で唱えて、一生懸命祈ったそうです。

そうしたらなんと、おばあちゃんの手術は成功、快復したといいます。

奇跡!

 

いや現代医療!

 

と思いましたが、まあ、言えませんよね。

あのまじめで朗らか、まったく害のない女の子だったAちゃんが一生懸命喋ってるんですから。

 

Aちゃんは、そのおばあちゃんの手術のときまでは、そのお経や宗教のことを信じていなかったそうです。でも、実際に奇跡は起きた。

それまで自分に自信がなくて、自分が八方美人なのが嫌で、でもそういうこともなんだかんだで、宗教やその仲間の?おかげで?克服したそうです。それを始めて何もかもよくなった、という感じの、とにかくもう雑誌の裏のスピリチュアル広告のような話をしていたんだと思いますが、なんだかもうそのへんの話は衝撃すぎてはっきり覚えていないんですよね…。

 

友だちが言葉が通じない人に変わってしまったような衝撃、あと、八方美人が嫌だった、っていうのは、わたしたちがいい人!って言ってたああいうのもきっと嫌だったんだろうなごめん、という気持ちがありました。これ、けっこう後になっても思い返してへこみました。

 

宗教の説明をしてくれるAちゃんは、イキイキしていました。

Aちゃんの外見も朗らかさもそのままに、イキイキと。見た目だけ同じで中身はそっくり別物なんです。もはや違和感しかありませんでした。

朝晩お経?を唱えている、日本は?世界は?〇年後に滅ぶから、でも20XX年には日本国民全員がこの宗教に入るってことが決まってて、でもより早い方がいいから、〇〇(わたし)ちゃんに知ってほしくて…。

ほら、善意。

お金のためとかじゃないんですよ。

わたしのために言ってくれてるんですよ。

 

しかし、とりあえず帰りたい。と思ったわたしは、

「…じゃあ、始めたくなったらAちゃんに言えばいいんだよね!わかった!」

と苦し紛れに言ってカフェを後にしました。

 

別れ際に大きい茶封筒か何かに入った、分厚い冊子のようなものをもらったんですが、ちらっと見ただけでひきだしの奥につっこみました。こわくて。

帰宅後は親にも言えず(けっこう帰るの早かったねって言われた気がします)、とりあえず聞いたこともなかった宗教の名前で検索しました。なんちゃら聖人(しょうにん、の方)だとかのメジャーっぽい名前を使っていましたが、まあわたしのように、もしくはもっと強めに勧誘されてこわい、みたいな宗教らしいというネット上の情報を見て、ああ…となんともいえない気持ちになりました。

 

しばらくはAちゃん以外の高校時代の友だちに連絡を取るのもこわかったです。

久しぶりの子に声かけたらその子がやってるんじゃないかとか、わたしがそういうのだと思われるんじゃないかとか。

でも、まあやってる子はいなくて、それどころか当然みんな誘われていたことがしばらくしてから発覚しました。人によっては、先輩のような人を連れてこられてふたりがかりで話を聞かされた、とか。

 

最初はその話を切り出すのもこわかったのですが、Aちゃんってさ…?と言うとみんな、もしかしてー!とちょっと盛り上がりつつもこわごわ暴露していて、ああみんな同じだったのか、と安心したものです。誘われたときタイミング合わなくて断った、っていう子には、とりあえず行かない方がいい、とみんなで言いました。

Bちゃんも、会ったときに聞くとやっぱり勧誘されていて、ほんとに当時の友だちまわりで誘われていない子はいないな、という印象でした。Bちゃんは、そうはいってもAちゃんはAちゃんだから、そういうの抜きにして過ごせないかな、と何度か会ってはみたものの、やっぱり何しても勧誘につなげられてあきらめたらしかったです。

 

数年後、Aちゃんと同じ部活だった友だちが結婚し、わたしは結婚式に招待されました。

部活のメンバーがいるテーブルに、Aちゃんはいません。高校時代にAちゃんが属していたその部活は、女子が先輩も後輩もみんなで仲良くしていることで有名な部でした。でも、Aちゃんはその元部活仲間たちのことも勧誘していて、その人たちの間でもどうにかその宗教からAちゃんを抜けさせられないかと問題になっていたんだそうです。

無理だよねえ。

 

その後、実はご家族もその宗教をしていたらしいとか、その子の大学にそういう人が多いらしいとか、真偽不明な噂くらいは聞きましたが、Aちゃんのその後については話を聞きませんでしたし、わたしも一度もAちゃんには会っていません。

思い出してみると懐かしさはありますが、もう正直特に会いたくはありませんね。

 

どんな宗教を信じるのも各自の自由で、そりゃ自由にしていただいたらいいんですけど、手あたり次第に友だちを勧誘するスタイルにはとりあえずドン引きです。まあ勧誘も自由ですけどー、っていうのはいまだから言えることで、20代前半のわたしには恐怖しかなかったというのが正直なところです。何かよくわからないものを盲信し始めた友だち、の迫力。

 

さて、とはいえこれはもう10年近く前の話なので、2017年のいま、もしかしたらわたしが知らないだけで日本じゅうがこの宗教をやってる可能性があります。

そうだとしてももう知りたくないから誰も知らせないでほしいです。