町田まいにち

30代、仕事を辞めました。実家を出ました。

【おすすめ漫画】一生住むための部屋、探したことありますか

こんばんは、町田です。先月の新刊買ったらすごくよかったので、感想書いておきます。

『プリンセスメゾン』4巻!

部屋と、人のお話

表紙の女の子は沼ちゃんというのですが、沼ちゃんが一生住む部屋を探している、というのがこの漫画のストーリーの、メインの軸となっています。

伊達さん(ドラマでは今をときめく!高橋一生さんでした、ぴったりだった…無表情でトーン低くて…なのに湖でビビってたシーンとかすごいかわいかった…)をはじめとする不動産屋さんに助けられ、親身になってもらいながら(けっこう仲良くなるんですが、べったりするわけではない)、内見に行ったりお金のことで迷ったりします。

そう、さくっとマンション購入できる生活というわけではないんです。居酒屋さんの社員としてずっと働いていて、贅沢はしていないけれどそれでもまだ20代。だけど一生住む部屋がどうしても欲しい…。

そんな沼ちゃんと、不動産屋さんやそのほか、関係ない人たちのお部屋も描かれます。女性と部屋。日常。それぞれの人生にそれぞれの迷いがあって、混ざったり混ざらなかったりします。漫画だからってがんがん迷いを乗り越えてしまわないところが、すごく優しい作品です。

4巻の要さん 

要さんという人は、ワンレンボブの黒髪、30代後半。不動産屋さんで受付をしている派遣スタッフの女性です。どうやら音楽がすきらしい、という描写はこれまで漫画でもドラマでもあったのですが、4巻に収録された28話はなんと要さんが壁にプロジェクターで映し出したライブ映像をみている描写からスタート。

 

泣いてる…ベッドに正座して泣いてる…Tシャツの背中にSetlistって書いてある(そこはTOUR201Xとかじゃないんだ!という野暮なツッコミは置いておいて)…、あっこういう人だったんだ!という新鮮な驚きと愛しさ。

ライブ映像の歌っている人はどうやら白シャツ黒髪…、白シャツ…?と思っていたら、部屋を出るときに「すみません宮本さん行ってきます」。エレカシだー!後のページで「ズレてる方がいい」なる曲を沼ちゃんと聞いている描写もありました。

 

要さんはそのアーティストのことを、歌うために生きてるみたいに、必死で歌う、と言います。

私の毎日は 朝 満員電車に乗って、

適職とも思えないままなんとなく仕事をこなして、

いろんな人と言葉を交わすけど 触れ合うことはなくて、

いろんな情報を見て、

一人勝手に辛くなったりして、

 

私には何もないの。

命を燃やすものが。

 

欲しいものなんて 何もないけど、

死んでもいいって思えるくらいのもの 見つけたかったな。

 

だからきっとそういうものを持ってる人に 触れていたくなるのね。

要さん…!

安易に言いたくはないけれど、…わかる。

要さん、部屋を手に入れるために一生懸命だった沼ちゃんを見ていて、思うところがあったんでしょうね。

4巻の阿久津さん

要さんの同僚で、20代女性、ちょっとふわっとした茶髪?の阿久津さん。

要さんがライブに行き過ぎて耳の調子が悪くなっていると聞いて、心から心配します。とりあえず耳にいいことをスマホで検索していると、要さんはくす、と笑います。心配されるのがうれしくて、と。

阿久津さんは、ほんとうは止めたいけれど、と要さんに言います。

私たちの将来は 不安がいっぱいなのに

ちょっとでも健康でいたいじゃないですか。

でも人生って

安全に健康に安定して生きてければ幸せってわけじゃないことくらい…

私だって 知ってるから。 

阿久津さん…! 

ありがとう阿久津さん…!

こういう、自分を許したり誰かを許したりするせりふが印象的です。ひとりひとり違う暮らしと価値観があるけれど、お互いを許して、ときどき励ましたりして。かといって馴れ合うばっかりじゃなくて。

 

と、ほんとは全編ネタバレして語り倒したいところですが、このへんにしておきます。画面の余白が、間が、語られすぎないせりふが、静かで心地いい漫画です。お部屋に興味がなくても枕元の本としておすすめです。

 

↓今月、7月25日夜10時までのKindleお試し版なるものが。最近はそんな立ち読みもあるんですね…!ところで1巻だけ表紙が…誰…?沼ちゃんの想像?

ドラマがDVD化Blu-ray化されてないのがとても残念です。

なので連載ページも置いておきますね…、最新35話もちょっと苦いけど素敵でした。

yawaspi.com

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